私はたまプラーザの高校に通っていました。

家が裕福なほうではなかったので、お小遣いはなく、近くのとあるお店でアルバイトをしていました。

当時の私は所謂不良ではなかったし、かと言って真面目かと言えばそうでもない、至って普通の女子高生でした。

彼氏はいませんでしたが、それなりに楽しい生活を送っていたと思います。

友達も多いほうでしたし、特に不満はありませんでした。

言い換えれば、代わり映えのない生活だったとも言えます。

そんなときに、アルバイト先に新しいスタッフが入りました。

同じ年くらいの、茶髪にピアスで、なんだか軽そうな男の子でした。

私は先入観で苦手に思ってしまいました。

チャラい、遊んでそう、そんな風に感じていました。

一緒に仕事をすると、やはりなんだか慣れ慣れしくて、あまり好きではありませんでした。

ある日アルバイトが終わり、ひとりでたまプラーザ駅に向かっていると、酔っぱらったおじさんに声をかけられました。

適当にあしらって帰れば良かったのですが、私はそれができずに困っていました。

早く帰りたいのに、どうしよう。

そう思っていると、あの茶髪の男の子が現れて助けてくれました。

私の少しあとにアルバイトが終わり、帰るところだったそうです。

私はなんだかキュンとしてしまい、それから彼を目で追うようになっていました。

意外と仕事は真面目にやっていることや、話し方がうまいこと、いろんなことがわかりました。

時々彼と遊ぶようにもなり、私はついに告白をしました。

結果はOKで、嬉しくて泣きそうになってしまったのを覚えています。

あれから五年が経ち、たまプラーザのアルバイトは辞めてそれぞれ大学生と社会人になりましたが、今もお付き合いをしています。